2023年のお正月私はALSと診断された父と一緒に家族で過ごした。
何でもないお正月がこんなに嬉しい。
トマトが1年ぶりに実家に帰り家族が揃った新年だった。
私の家族構成は
父：（ALS）患者 ７０代 アクティブな性格で外出する事が好き。自分の意思を絶対に曲げない性格でどんな手を使ってでも思い通りにしようとする粘り強い人。他人のふんどしで相撲を取るような人。基本いい人です。ミスタービーンに少し似ている。
母： 介護職員 60代 スポーツジムで踊り狂うのがもっぱらの趣味。明るい性格で常に動いている。適当そうだが本当は繊細であれこれ悩んでしまう一面も。ザ・田舎のお母さんの風格はあき竹城を想像して貰えればいいだろう。
姉： 医療事務員。40代 家から徒歩１０分の近所に住む。トマトとは１２歳の歳の差。家族のムードメーカー。ちょっと気分屋のところもあるが、エンターテイナー。田舎の渡辺直美。ちなみに玄関先で披露してくれたビヨンセのマネは最高だったが恥ずかしがって以降やってくれない。
兄： 郵便局員。40代 実家に住む長男。インドア派。トマトが外出した際にはいつでも車で迎えにきてくれる（お酒は飲まないので）心優しい映画版ジャイアンといった感じ。甘いものが好きで漫画やアニメやゲームが好き。語り出したら止まらない。
トマト（私）： 職なしバツアリアラサー女。海外に行ってみたり都心に住んでみたり自由人。昔はギャルだったが今は微塵もそのかけらが無い。好奇心旺盛で猪突猛進だが飽きやすい。背も低いので安達祐実に似ているとたまに言われ浮かれていたら母から「調子に乗るなよ、そこまで可愛くないからな！」と警告を受けている。
甥： 姉の息子。二十歳を迎えてもう立派な成人だが未だにみんなのアイドル。会社の宿舎に現在は住んでいて、とーっても近所に住んでいる。マイペースで自由に振る舞っている様に見えるが誰よりも精神年齢が上だと思う。神木隆之介っぽい子犬系男子（すいません、叔母目線の盛りがあります）すぐに調子に乗る可愛いやつ。
全員が集合した新年はとても賑やかだった。
何と言っても一番盛り上がったのが「宝くじの発表」だった。
父が購入していた宝くじを家族に配りその日の新聞に発表されている当選を確認した。
姉が司会を務め、数字を読み上げていく。
姉「下の数字が１！誰かいる？」と言った具合に発表していく。
が、これが全然当たらない。
ほとんどが外れていて少し白け気味だったので、トマトが姉にリクエストをする。
トマト「その数字、尻文字で教えてください！」
新年で機嫌の良い我が家の和製ビヨンセこと姉はステップを踏みながら、
姉「よーし、わかったー！」とわがままボディのお尻を振って数字を書くその姿はまさにビ、ビ、ビヨンセ！きたー！我らのエンターテイナー！今にもBGMが流れてきそうだ。
姉「しゅっしゅーっしゅーっとー。わかったー？」
家族は大爆笑。
尻文字がこんなに面白いなんて知らなかったです。新年早々体を張って笑いを取ってくれた姉に感謝。
甥「はっはー、５かなー？あー腹がちぎれるー」
こうして新年の初笑いを頂きました！
こんなに笑っているのだから福が来るでしょう！
宝くじを購入した父もこんなに家族が笑顔になることを想像していただろうか？とにかくみんなで笑えて良かった！
書きながら思ったが我が家はキャラが渋滞しているな。
